朝起きた時に口のニオイがひどいんだけど・・・口の中がネバネバして気持ち悪い。
寝る前しっかり歯磨きしているのになんで?周りに迷惑かけたくないし。
そう思っていませんか?でも、そもそもなぜ朝起きた時に息がくさくなってしまうのでしょうか?
そこにはきちんとした原因があります。今
回は朝起きた時に臭くなる息の原因と対策についてお届けしていきます。
目次
なぜ、起床時は口が臭うのでしょうか?これは病気ではなく健康な人でも多少なりとも臭うものです。
原因は口の中の環境の変化によります。そこには腰抜かすほどの数の細菌が関係していました。
さらに口臭を左右するとも言える「唾液」との関連性もお伝えしていきます。
口の中は、誰しも常在菌が口の中に存在しています。
ある決まった部位に細菌の集団が常在していて住み着いています。
これは決して悪いことではなく病原菌、感染から体を護るために重要な役割を果たし、生体にとって必要なものです。
よく聞く「腸内環境」と同じようなものですね。
腸内には善玉菌、悪玉菌など様々な菌がたくさん常在していて、多くの免疫も存在していると聞くと思いますが、
同じように口内にも病原菌と戦うリンパが多数存在して、常在菌がいるのです。
これらの菌は唾液が発生すると、そこに混じって浮遊するわけですが、そこでくさいニオイを発生させているのです。
「唾液があると口のニオイが消えそうだけど」
と思うかもしれません。
それは通常は、唾液には“流れ”があります。唾液の循環サイクルのようなものです。
唾液が発生しては流れていき、新しくまた発生する。
この循環があることで、病的な要因がない限り、強い口のニオイにはなりません。
ですが、この唾液の流れが止まるようなことがあると、常在菌の状態や活動に応じてニオイが発生するのです。
ここで、ちょっと気になるメモですが、唾液中には一体どれくらいの細菌がいると思いますか?
最近行われている遺伝子的な測定方法(PCR法)では1ccあたりの唾液に存在している細菌の数は数千億個と言われています。
私たちは普段生活している中で細菌数が一番少ないのはいつでしょうか?
それは食後です。
食後は5400億個
歯磨き後3700億個
歯医者にて歯石除去後で3000億個
殺菌剤でうがい後1300億個
どんなに歯を磨いても、手入れしてもまだまだ残っています。
一方、日常生活で一番多く細菌が増えるのはいつだと思いますか?
それが寝起きです。
睡眠中は口も動かさないですし、唾液の分泌が健康な方でも著しく減ってしまいます。
それに伴い、口の中が乾燥するため朝起きた時には、なんと1兆7000億個に達するという報告もあります。
もはや意味不明な数字ですよね。1兆って・・
「うわ、そんなにいるの?気持ち悪い!」
と朝から歯磨きもっとがんばろう・・なんて思ってしまいますよね。
余談ですが、糞便1gに含まれている細菌は総数で1000億個と報告されていますので、いかに寝起きが多いのかが分かるかと思います。
ですから、起床時に多少なり息がくさいのは意味当たり前ともいえます。
起きた直後や、食べた後の口臭は、「細菌の活動」や、口の中での「睡眠・飲食による環境変化」が関係しています。
クサい息の原因であるガスですが、「内臓が原因で発生するガス」と「口の中から発生するガス」の2種類が主にあります。
内臓が原因の場合は、胃腸の機能低下や病気が考えられ、ストレス、食生活の悪化等も影響してきます。
腸内環境が悪くなり、におい物質が血液に乗って循環して肺から排出されることで息がくさくなります。
一方、「口の中から発生するガス」は、唾液の分泌が低下したり、舌苔(舌の白い苔)、虫歯、歯周病などが原因となります。
そして、クサい息のほとんどが「口の中から発生するガス」が元となっており、
このにおいを発生させるガスも口の中に常在する「細菌」が原因です。
この細菌は元々、休止状態にあるのですが、口の中の環境の変化に伴って活動をはじめ、くさいガスを発生させてしまうのです。
特に、歯垢は細菌の塊だといわれており、起床直後はとてもたくさん存在します。
ですからこの歯垢のコントロールが朝のニオイ対策のカギとなります。
また、飲食後も注意が必要です。
元々、中性である口の中が、飲食後に酸性に傾くので、どうしてもクサい息や虫歯のリスクは出てくるものです。
このことからも、やはり唾液の酸性化を意識して、虫歯やクサい息に対しケアをすることが必要です。
元々、寝ている時の唾液分泌が下がっているときだけ口の中の細菌は増えます。
ですから特に起きた直後は特に歯垢が、たくさんある状態になります。
これがクサい息の原因となります。
やはり朝起きた時のクサい息を防ぐために、うがい、歯磨きがとても大事だとお分かり頂けるのではないでしょうか?
これは歯周病や虫歯の予防にもつながります。
歯周病や虫歯になれば、そこからさらにクサい息が発生する可能性が高くなりますので。
それだけではなく、起きた直後は増えてしまった細菌により、骨を溶かして粘膜を破壊する毒素の濃度が最も高い状態になっています。
これはインフルエンザや風邪を引き起こす可能性につながります。
つまり朝からの歯磨きやうがいは、かぜなど病気の予防にもつながっているのです。
特に1日の中でも、息が一番くさくなってしまう寝起き。
起きた直後はすぐ、唾液を出し、ブラッシングで歯垢を取り除くという行為は、起きた直後のニオイ抑制や細菌コントロールには絶対的な部分となります。
起きた後は、唾液が生活の行動開始とともに得られることになります。
そして口の中の細菌も活動をしなくなるのです。
いかがだったでしょうか?今回は朝起きた時の息がくさい原因についてお伝えしてきました。
常在菌は生体にとって必要なものとはいえ、口内の環境によっては菌が増えすぎて息がくさくなります。
特にそれが起こりやすいのが起床時なのです。
起床時は1兆を超えるというとんでもない数の細菌がいると思うと気持ち悪いですよね。
もし、あなたが寝起きの歯磨きをさぼっていたのであれば、こういった数字を意識すると「歯磨きしなければ!」という気持ちになるのではないでしょうか?
そして、朝から歯を磨かないと気持ち悪くてしょうがない、、と言えるほど習慣化できればよいですね。
ただ、もし、朝も臭うけど、起きた後もずっと口臭が続くのであれば、食生活やストレス歯周病など違うことが原因の場合もあります。
こちらの記事もご参照ください。
激クサい息の原因は?歯磨きしても臭くなる2つの原因と生活習慣